ダイビングログ
 番外編    

 オクマビーチで行われた、今年最後のオープンウォータ・スイムレースに参加するために沖縄にやって来て、 せっかくなのでダイビングもすることにした。 はて?どこのサービスにしようか? と考えたていたら、ふと、 シーサーの阿嘉店に昔の友人がいるのを思い出した。

 しかも、阿嘉島には以前から行ってみたかった オケアノスもあるではないかっ!! 決定。

 よしっ、島に渡った日に飛び込みでシーサーに1〜2 ダイブお願いすれば、若いおねーちゃんと一緒に潜れてお知り合いになれるかな? たまには良いよね。いつもは シブイ潜りをしてるんだし!?

 島についてすぐに友人の携帯に電話する・・・つながらない。あれ? 呼び出しはしてるんだけどなぁ?・・・という内に、オケアノスの森山さんが港にお迎えに来てくれていて、 今日はどうします?潜りますか?・・・はい、昨日の疲れも残っていないみたいですけど、用心のために とりあえず1本だけ・・・結局、初日からオケアノスで潜りましたとさ。もちろん楽しかったけど



2004.11.8(月)

ケラマ #1・久場東
気温:25℃ 水温:26℃ 透明度↑/透視度→:25m以上/25m以上
 メチャクチャ細かい物でも撮れるように、自作のマクロレンズと、DIVのウルトラクローズアップUを 持って行ったけど、潜って早々にウルトラズローズアップUの方が水没。これで今回の目的のひとつ、 超マクロ撮影のテストも出来ず・・・マクロ撮影は自作のレンズのみで。

 ちなみにこんなに透明度の高い海でさえ、デジカメ&マクロレンズでの撮影結果は全滅でした。まともな ピントが1枚もないなんて・・・デジカメの方は銀塩で失敗していた時のための押さえとして使って いたのに。液晶モニタではいかにもピントが合っているように見えただけにタチが悪いです。水中で確認して いたら、思わずハウジングのパッチン錠を外していたかも。

 実は潜る前に、「何かリクエストありますか?」、「うーん、噂で聞いた通称ペラピグ・・」、「こないだの 台風で飛ばされちゃいました・・・」、「アカメハゼって浅場に行けば撮れますか?」、「台風で・・・」、 「砂地でテンスの仲間はいますか?」、「あんまり居ないですね・・・オビテンスモドキの透けているやつなら いたんだけど・・・(TT)」、「台風ですね・・・(TT)」なんて会話がありまして・・・次の日からのダイビング にも一抹の不安が・・・

 ヤシャハゼ、ダテハゼ、ヤノダテハゼ&コトブキテッポウエビ(ランドール)、ホソガラスハゼ、 ナデシコカクレエビ、アカヒゲカクレエビ、バブルコーラルシュリンプ、メガネゴンベ、オランウータンクラブ、 ミゾレウミウシ、ウミシダウバウオ・・・等を見せてもらいました



 宿に戻って、友人の携帯にもう一度TELを・・・やっぱりつながらない。ダメ元で携帯からPCへメールを 打ってみる。阿嘉島唯一の居酒屋で飲む話になっていたが・・・さすがに一人で知らない土地の居酒屋の暖簾を くぐるのには度胸がいる・・・仕方ない、宿でオリオンビールでも飲むか・・・


2004.11.9(火)
 時々
ケラマ #2・サクバル
気温:25℃ 水温:26℃ 透明度↑/透視度→:25m以上/30m以上
 朝は眠い。しかも予定の入っている朝ならなおさらで、今回は前日までのダメージが積み重なっているので、 余計に布団が恋しいのだ。眠気覚ましに朝食をガンガン食べていたので、相対的に小さくなったウェットスーツ のファスナーは必然的に閉まらない。ボートの上で背中のファスナーを閉めようとバタバタしていると森山さん がサッと閉めてくれた・・・が、森山さんも1人では閉められないウェットスーツであった:-p

 水中は少し流れがあって、ボク的にはちょっとキライだ。だって泳がないといけないし。しかもハナゴンベと アオハチハゼ狙いだったので、船上にデジカメを置いてきたのが失敗だった。こういうときに限って、トウモンウミコチョウ とか出るし。ルリホシスズメダイのチビも見せてもらえたが、カメラを構えたとたん、2度と出てこなくなった。 ソロ〜っと少し離れて、出てくるのを待ったがなかなか出てこないし・・・アオハチハゼも見たことは見たんだけど ・・・コイツもあまり寄らせてくれなくて、結果は、どアンダー・・・あまり成果なし





2004.11.9(火)
 時々
ケラマ #3・サクバルB
気温:25℃ 水温:26℃ 透明度↑/透視度→:25m以上/10m以上
 水路の間を抜けて沖へ泳いでいくコースのハズであったが、途中で森山さんがパッと見せてくれたウミウシの 撮影を始めたら、結局最後までソコを動かないダイビングになってしまった。

 というのも、またしてもデジカメのAFが合わない症状に陥ってしまった。半押しでフォーカスが合ったのを 確認してそのまま押し込んでも、ピカッ!!といったあとは液晶モニタの中で既にピンボケてるダメダメな フォーカス。HIDライトで照らしながらやっていうので、フォーカスに必要な光量が足りないハズもないし、 カメラ自体も動かない様に水中で手製の一脚モドキを使っもズレてしまうから、もーどうにもならない。


 え〜い、こうなったら「数打ってやるっ!」とやってみたが、次々とピンボケが量産されて・・・そうやって ジタバタしている間にも、森山さんは次々とウミウシを連れてきてくれて・・・ボクの前には、和菓子のように ウミウシがいっぱい並ぶんですが(TT)

 食事休憩に宿に戻ると、友人からのメールが・・・やった!? 前に会ったのは、数年前のダイビング フェスティバルに出展するために、彼が上京してきた時だった。これで久しぶりに彼と呑むことができるぞ! 個人的には色々と訊いてみたい事が色々とあるのだ・・・


2004.11.9(火)
   
ケラマ #4・ニシハマ
気温:25℃ 水温:26℃ 透明度↑/透視度→:25m以上/20m以上
 このポイントが一番沖縄っぽさを感じたというか、砂地に根がポツンとあってそこに生き物が集まっている ってところが、今回潜った中ではボク的に一番好きです。根に行くまでに砂地をはいずるように進んでいくの も良いし、しっかりテンスの幼魚も見せてくれたし。

 根に着いたらハナダイはぶんぶん回っているし、エビはいっぱいいるし。根の上にホバリングしたりして ハナダイが根から出てくるのを待ち伏せて撮ったり、ここなら半日居ても飽きそうもない(^^)

・・・って言いながらDECOが出そうになっちゃったので、帰りは中層を移動したんですが(^^;)







2004.11.10(水)
   
ケラマ #5・嘉比ぶつぶつサンゴ
気温:26℃ 水温:26℃ 透明度↑/透視度→:20m以上/15m以上
 なんというか、たま〜に有るんです・・・潜る前まではなんともないけど、いざ潜り始めて スーツのファスナーから水が入り始めた頃になって、急に・・・ってことが(^^;)

 ココはあの小野さんが大好きな(?)ウミウシいっぱいのポイント。目の前には 目測10ミリ近くもあろうかという、かなり大き目のプシケデリクム・・・いや、 トウモンウミコチョウが。しかも模様も綺麗で、3個体も・・・これで撮れなきゃ・・・今度こそ ちゃんとビデオライトを当てて、当てにならんデジカメがなくて、一眼レフでシッカリと集中して ・・・うっ、それどころじゃない。よりによって、なんでこんな時に(TT)

 一瞬、某ページで読んだ事のある、昔、某大御所が水中でやってのけた伝説の大技が頭の中に浮かんだ。 水温は26度前後、ウェットスーツを水中で脱いだところで、まあ耐えられる水温だ。 浮力? 近くの岩を足でカニバサミにすればなんとかなる。幸いスーツもペラペラで浮力も大して 無いし・・・森山さんも吐き出すエアーも少し離れた所に見える。よし、いけるか・・・!!?

 しかし、最大の誤算は・・・エントリーの時に、別のショップも近くにアンカリングしてた ような気が・・・いかん(*_*;) しかも、背中のファスナーは自分じゃ閉められん!!

かくして、なるべく少ない動きで森山さんのところに行き、肩をたたいて・・・なかなか振り返らない 森山さんへ振り向きざまに必至のジェスチャー・・・通じない(TT)
 いったんケースから取り出すと、しまうのが面倒なボードに事の急を書いて・・・こうして、 ここ数年で最も短い潜水時間34分の幕は閉じたのであった(TT)  もちろんセーフだったけど・・・けっこう苦しかった



2004.11.10(水)
   
ケラマ #6・前浜
気温:26℃ 水温:26℃ 透明度↑/透視度→:15m以上/20m以上
 潜った瞬間・・・うっ、ボクのキライな流れが・・・きっと何かの罰に違いないと思った。
しかも砂地。基本的に水中拘束なんて無縁と思っているボクは、ダイバーズナイフなんて物騒な 物は装備しないので、砂に指を突っ込んでほふく全進しか・・・砂地に手をついたままズリズリズリ・・・っと。
しかも片手はカメラを持っていて使えないし、その分の抵抗も受けるし(・・;)

 ええいっ!!泳いでやるっ!!・・・あの、エキゾーストから出る泡はかなりな角度で斜め後ろに 流れてるんですけど・・・斜面を降りたら流れは無くなっていたんだけど、待っていた森山さんは ボードにさらっと「泳ぎましたね〜」と書いてニコニコしてました。

 オニハゼ狙い・・・まず遠くからハゼを慣らせるために1、2発ピカッ!!・・・う、そ、そんなに はやく引っ込まなくても(TT)

 ボクの愛用しているワープフィンって、水を蹴った時のフィーリングはとても素直で良いんだけど、 流れがあるところでホバリングしていると、風見鶏みたいになっちゃうわけで・・・場合によっては ホバリング状態で撮らなければいけないシチュエーションもあったりするわけで・・・左手は フォーカス・ノブに、右手はシャッターボタンで・・・と、撮れましぇん(TT)





2004.11.10(水)
   
ケラマ #7・阿真ビーチ
気温:26℃ 水温:26℃ 透明度↑/透視度→:20m以上/20m以上
 なんだかんだ言っても阿嘉島での最後のダイビングである。

 森山さん曰く、「何かあってもすぐに戻れるように近場で・・・」って、もう大丈夫 ですってば〜っ!!(心の叫び) しかも、中層の移動がかなり長い・・・タンク背負って 泳ぐのキライなんだってば〜っ!!って、水中で叫んでもゴボゴボ言うばかりである。

 やっぱり何かの罰に違いない(TT) 前の日に一緒に飲んだときに言っておけば・・・ いや、会っていきなり「遠泳の帰りに寄ってみました」なんて、ウッカリ言ってしまったのが いけなかったに違いない(*_*;)

 でも、ワリバシみたいな、コガラシエビも見れたし、お土産のクマノミの写真も撮れたし。 ここでのダイビング自体は楽しかったので、ぜひ次回も来たいな(^^)